用紙の厚さと種類、身近なもので例えると!印刷のプロが解説

用紙の厚さと種類、身近なもので例えると!印刷のプロが解説

目次

  1. はじめに:印刷物の第一印象を左右する、用紙選び
  2. 用紙の厚さを知るために:コピー用紙を基準に考えてみよう
  3. 用紙の種類を詳しく解説:コート紙、マットコート紙、上質紙
  4. 用途に合わせた用紙の選び方
  5. 印刷のプロが教える!失敗しない用紙選びのヒント
  6. まとめ

はじめに:印刷物の第一印象を左右する、用紙選び

印刷物は、あなたのビジネスやアイデアを世の中に発信する大切なツールです。
その第一印象を大きく左右するのが、用紙の選び方。
カタログの高級感、名刺の信頼感、チラシの軽快さなど、用紙によって全く異なる印象を与えることができます。

しかし、「gsm」や「コート紙」といった専門用語は、初めて印刷物を制作する方にとっては、少し難しいかもしれません。
そこで、この記事では、用紙の厚さや種類を、身近なもので例えながらわかりやすく解説していきます。
印刷のプロが教える、失敗しない用紙選びのヒントも満載です。

用紙の厚さを知るために:コピー用紙を基準に考えてみよう

用紙の厚さは、一般的に「gsm」という単位で表されます。
これは、紙1平方メートルあたりの重さをグラムで表したものです。
gsmが大きいほど、紙は厚くなります。

では、gsmと厚さの関係を、より身近に感じてもらうために、コピー用紙を基準に考えてみましょう。
一般的なコピー用紙は、約70gsmです。

薄い紙(55gsm以下)

レシートや新聞紙のような、透け感のある紙です。
チラシやフライヤーなど、大量に配布する印刷物に適しています。

コピー用紙程度の厚さ(70gsm前後)

一般的なコピー用紙やノートの厚さです。
オフィス文書やレポートなど、日常的に使用する印刷物に最適です。

厚い紙(90gsm以上)

名刺やハガキのような、しっかりとした厚みのある紙です。
高級感を出したい場合や、何度も繰り返し使う印刷物に適しています。

用紙の種類を詳しく解説:コート紙、マットコート紙、上質紙

用紙の種類は、大きく分けてコート紙、マットコート紙、上質紙などがあります。

上質紙

自然な風合いが特徴の紙です。
コピー用紙やノートなどが代表的です。
インクのノリがよく、文字やイラストを鮮やかに表現できます。

コート紙

表面に光沢のあるコーティングが施された紙です。
写真の色が美しく再現され、高級感があります。
雑誌やカタログなど、高品質な印刷物によく使われます。

マットコート紙

コート紙よりも光沢を抑えた紙です。
文字がくっきりと印刷され、読みやすいため、カタログやパンフレットの内ページなど、文字情報が多い印刷物に適しています。

用途に合わせた用紙の選び方

用紙を選ぶ際は、印刷物の用途を明確にすることが大切です。

チラシ

大量に配布するため、コストを抑えたい場合は薄い紙を選びましょう。
一方、高級感を出す場合は、厚めのコート紙がおすすめです。

用紙特徴
コート紙光沢があり、写真が美しく映える。高品質な印象を与える。
マットコート紙光沢を抑え、落ち着いた印象。文字が見やすく、読みやすい。
上質紙自然な風合い。筆記性が高く、アンケートなどに適している。
再生紙環境に配慮した素材。企業イメージ向上に繋がる。

パンフレット

内容によって、写真が多い場合はコート紙、文字が多い場合はマットコート紙など、使い分けましょう。

用紙特徴
コピー用紙程度の厚さ(70gsm前後)ページ数の多いパンフレットに適し、コストパフォーマンスが高い。
厚い紙(90gsm以上)高級感があり、カタログやカタログギフトに最適。

名刺

ビジネスシーンで使用する名刺は、厚みがあり、高級感のある紙を選ぶと、相手に良い印象を与えることができます。

用紙特徴
ケント紙一般的な名刺用紙。コストパフォーマンスが高い。
特殊紙エンボス加工やラメ加工など、個性的なデザインが可能。

印刷のプロが教える!失敗しない用紙選びのヒント

用途を明確にする

印刷物の目的やターゲット層を明確にし、それに合った用紙を選びましょう。

目的特徴
情報伝達カタログ、パンフレット、報告書など、情報を正確に伝えることが目的の印刷物では、読みやすさや見やすさが重要です。
ブランディング名刺、封筒、ロゴマークなど、企業イメージを構築することが目的の印刷物では、高級感やオリジナリティが求められます。
販促ポスター、チラシ、POPなど、商品やサービスを販売促進することが目的の印刷物では、目を引くデザインと相性の良い用紙を選ぶことが大切です。

デザインとのバランスを考える

用紙の質感や色が、デザインと調和しているかを確認しましょう。

用紙特徴
コート紙光沢があり、写真やイラストが美しく再現されます。
高級感を出したい場合や、目を引くデザインにしたい場合におすすめです。
マットコート紙光沢を抑え、落ち着いた印象を与えます。
テキスト主体や上品なデザインに適しています。
上質紙自然な風合いが特徴で、様々な印刷物に幅広く使用できます。
特殊紙色や質感に特徴があり、オリジナリティを出したい場合におすすめです。

デザインに合わせて用紙を選ぶことで、印刷物の魅力を最大限に引き出すことができます。
例えば、シンプルで洗練されたデザインにはマット紙が、カラフルでポップなデザインにはコート紙が良く合います。

印刷会社に相談する

用紙の種類は非常に多く、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
そんな時は、印刷会社に相談することをおすすめします。

印刷会社では、豊富な種類の用紙サンプルを用意しており、実際に手に取って質感や色合いを確認することができます。
また、印刷のプロは、あなたの印刷物の目的やデザインに合わせて、最適な用紙を提案してくれます。

まとめ

用紙の厚さや種類は、印刷物の仕上がりを大きく左右する重要な要素です。
この記事で紹介した情報を参考に、あなたの印刷物に最適な用紙を選んでみてください。



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