用紙の厚さと種類、身近なもので例えると!印刷のプロが解説
用紙の厚さと種類、身近なもので例えると!印刷のプロが解説
目次
- はじめに:印刷物の第一印象を左右する、用紙選び
- 用紙の厚さを知るために:コピー用紙を基準に考えてみよう
- 用紙の種類を詳しく解説:コート紙、マットコート紙、上質紙
- 用途に合わせた用紙の選び方
- 印刷のプロが教える!失敗しない用紙選びのヒント
- まとめ
はじめに:印刷物の第一印象を左右する、用紙選び
印刷物は、あなたのビジネスやアイデアを世の中に発信する大切なツールです。
その第一印象を大きく左右するのが、用紙の選び方。
カタログの高級感、名刺の信頼感、チラシの軽快さなど、用紙によって全く異なる印象を与えることができます。
しかし、「gsm」や「コート紙」といった専門用語は、初めて印刷物を制作する方にとっては、少し難しいかもしれません。
そこで、この記事では、用紙の厚さや種類を、身近なもので例えながらわかりやすく解説していきます。
印刷のプロが教える、失敗しない用紙選びのヒントも満載です。
用紙の厚さを知るために:コピー用紙を基準に考えてみよう
用紙の厚さは、一般的に「gsm」という単位で表されます。
これは、紙1平方メートルあたりの重さをグラムで表したものです。
gsmが大きいほど、紙は厚くなります。
では、gsmと厚さの関係を、より身近に感じてもらうために、コピー用紙を基準に考えてみましょう。
一般的なコピー用紙は、約70gsmです。
薄い紙(55gsm以下)
レシートや新聞紙のような、透け感のある紙です。
チラシやフライヤーなど、大量に配布する印刷物に適しています。
コピー用紙程度の厚さ(70gsm前後)
一般的なコピー用紙やノートの厚さです。
オフィス文書やレポートなど、日常的に使用する印刷物に最適です。
厚い紙(90gsm以上)
名刺やハガキのような、しっかりとした厚みのある紙です。
高級感を出したい場合や、何度も繰り返し使う印刷物に適しています。
用紙の種類を詳しく解説:コート紙、マットコート紙、上質紙
用紙の種類は、大きく分けてコート紙、マットコート紙、上質紙などがあります。
上質紙
自然な風合いが特徴の紙です。
コピー用紙やノートなどが代表的です。
インクのノリがよく、文字やイラストを鮮やかに表現できます。
コート紙
表面に光沢のあるコーティングが施された紙です。
写真の色が美しく再現され、高級感があります。
雑誌やカタログなど、高品質な印刷物によく使われます。
マットコート紙
コート紙よりも光沢を抑えた紙です。
文字がくっきりと印刷され、読みやすいため、カタログやパンフレットの内ページなど、文字情報が多い印刷物に適しています。
用途に合わせた用紙の選び方
用紙を選ぶ際は、印刷物の用途を明確にすることが大切です。
チラシ
大量に配布するため、コストを抑えたい場合は薄い紙を選びましょう。
一方、高級感を出す場合は、厚めのコート紙がおすすめです。
用紙 | 特徴 |
---|---|
コート紙 | 光沢があり、写真が美しく映える。高品質な印象を与える。 |
マットコート紙 | 光沢を抑え、落ち着いた印象。文字が見やすく、読みやすい。 |
上質紙 | 自然な風合い。筆記性が高く、アンケートなどに適している。 |
再生紙 | 環境に配慮した素材。企業イメージ向上に繋がる。 |
パンフレット
内容によって、写真が多い場合はコート紙、文字が多い場合はマットコート紙など、使い分けましょう。
用紙 | 特徴 |
---|---|
コピー用紙程度の厚さ(70gsm前後) | ページ数の多いパンフレットに適し、コストパフォーマンスが高い。 |
厚い紙(90gsm以上) | 高級感があり、カタログやカタログギフトに最適。 |
名刺
ビジネスシーンで使用する名刺は、厚みがあり、高級感のある紙を選ぶと、相手に良い印象を与えることができます。
用紙 | 特徴 |
---|---|
ケント紙 | 一般的な名刺用紙。コストパフォーマンスが高い。 |
特殊紙 | エンボス加工やラメ加工など、個性的なデザインが可能。 |
印刷のプロが教える!失敗しない用紙選びのヒント
用途を明確にする
印刷物の目的やターゲット層を明確にし、それに合った用紙を選びましょう。
目的 | 特徴 |
---|---|
情報伝達 | カタログ、パンフレット、報告書など、情報を正確に伝えることが目的の印刷物では、読みやすさや見やすさが重要です。 |
ブランディング | 名刺、封筒、ロゴマークなど、企業イメージを構築することが目的の印刷物では、高級感やオリジナリティが求められます。 |
販促 | ポスター、チラシ、POPなど、商品やサービスを販売促進することが目的の印刷物では、目を引くデザインと相性の良い用紙を選ぶことが大切です。 |
デザインとのバランスを考える
用紙の質感や色が、デザインと調和しているかを確認しましょう。
用紙 | 特徴 |
---|---|
コート紙 | 光沢があり、写真やイラストが美しく再現されます。 高級感を出したい場合や、目を引くデザインにしたい場合におすすめです。 |
マットコート紙 | 光沢を抑え、落ち着いた印象を与えます。 テキスト主体や上品なデザインに適しています。 |
上質紙 | 自然な風合いが特徴で、様々な印刷物に幅広く使用できます。 |
特殊紙 | 色や質感に特徴があり、オリジナリティを出したい場合におすすめです。 |
デザインに合わせて用紙を選ぶことで、印刷物の魅力を最大限に引き出すことができます。
例えば、シンプルで洗練されたデザインにはマット紙が、カラフルでポップなデザインにはコート紙が良く合います。
印刷会社に相談する
用紙の種類は非常に多く、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
そんな時は、印刷会社に相談することをおすすめします。
印刷会社では、豊富な種類の用紙サンプルを用意しており、実際に手に取って質感や色合いを確認することができます。
また、印刷のプロは、あなたの印刷物の目的やデザインに合わせて、最適な用紙を提案してくれます。
まとめ
用紙の厚さや種類は、印刷物の仕上がりを大きく左右する重要な要素です。
この記事で紹介した情報を参考に、あなたの印刷物に最適な用紙を選んでみてください。