プロが教える製本依頼のポイント:個人でスムーズに進める方法
プロが教える製本依頼のポイント:個人でスムーズに進める方法
「本を自分で作ってみたいけど、どこから手をつければいいかわからない」「専門用語が多くて混乱する…」そんな風に悩んでいるあなたへ。
この記事では、個人で製本を依頼する際に知っておくと役立つ情報を、印刷のプロが分かりやすく解説します。
目次
製本の種類を知ろう!
製本には、無線とじ、中とじ、上製本など、様々な種類があります。
それぞれの特徴を理解することで、あなたの作品にぴったりの製本方法を選ぶことができます。
無線とじ
ページの背の部分を強力な接着剤で固め、表紙でくるむ、最も一般的な製本方法です。
針金やホッチキスを使わないため、「無線綴じ」と呼ばれ、本文を表紙でくるむことから「くるみ製本」とも呼ばれます。
総会資料、会議資料、論文、カタログなどによく用いられます。
中とじ
用紙を二つ折りにして、その中央を針金で綴じる製本方式です。
雑誌、カタログ、パンフレットなどによく用いられます。
ページが開きやすく、比較的安価に製作できます。
上製本
カバーが付いた高級感のある製本方法です。
表紙と中身が別々に作られ、表紙には布や革が使われることもあります。
図鑑や辞典など、長く保存したい本に適しています。
SURUKAでは、「無線綴じ」「中とじ」の特急印刷をお受けしております。
他にも、より安価でスピーディーな「かんたんホチキス製本」サービスもございます。
印刷方法を知ろう!
印刷には、印刷機、用紙、加工など様々な選択肢があります。
印刷方法によって、仕上がりが異なるので、希望や予算に合った印刷方法を選びましょう。
オフセット印刷かオンデマンド印刷か
オフセット印刷は、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック各色の版を出力し印刷を行うものです。
一枚の紙に4つの色を刷り重ねていくことで最終的な仕上がり色を再現します。
大量に印刷することで単価を抑えられるため、大部数のチラシや冊子、書籍などの商業印刷に適しています。
オンデマンド印刷は、版を作らず、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックを混ぜて色を表現します。
版を作らないため、小ロットからでも印刷ができ、短納期で対応できます。
用紙の種類
コート紙、マット紙、上質紙など、用紙の種類によって仕上がりが大きく変わります。
デザインに合わせて最適な紙を選びましょう。
加工
製本方法はもちろん、印刷・製本後の加工もあります。
折り加工、穴あけ加工など、ご使用時の用途によって選びましょう。
データ作成は丁寧に!
データを入稿する際は、以下の点に注意しましょう。
解像度
印刷可否や印刷品質に影響するため、印刷適正のある解像度でデータを作成しましょう。
解像度が低すぎると印刷が粗くなり、高すぎるとデータが重くなる為、データの送受信や印刷に影響がでます。
カラーモード
データのカラーモードには「RGB」と「CMYK」の2種類があります。
RGBは、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の頭文字を取ったもので、3色の光を混ぜて色を表現する方式です。
CMYKは、Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key(黒)の頭文字を取ったもので、4色のインクを重ねて色を表現する方式です。
印刷用のデータは、4色のトナーを使って色を表現するので、「CMYK」で作成しましょう。
塗り足し
塗り足しとは、断ち切り(裁ち落とし)のデザインの際に印刷サイズの外側にまで色や写真を伸ばしておく処理のことです。
塗り足しは、仕上がり位置(断裁線)よりも天地左右にそれぞれ最低3mm外側まで背景を拡大するよう作成しましょう。
トンボ
断ち切り(裁ち落とし)のデザインの際には、断裁位置を示すトンボを必ずつけましょう。
SURUKAでは、通常、特急印刷対応の高品質オンデマンド機で印刷をします。
大量印刷やオフセット印刷のご指定がある場合は、お気軽にご相談ください。
製本依頼の流れ
- お見積り
サイト内の商品ページから、ご希望のメニューをお選びいただき、仕様を選択すると料金が表示されます。
ご希望の部数、納期の料金の上をクリックすると、見積書の発行や、ご注文お手続きができます。 - ご注文・データ入稿
※印刷データの作成につきましては、データ作成ガイドをご確認ください - 印刷・製本
印刷・製本作業を行います。 - 納品
完成品が納品されます。
まとめ
製本を依頼する際は、種類、印刷会社、データ作成など、様々な点に注意する必要があります。
特急製本部SURUKAでは、経験豊富な専任のスタッフが寄り添ってサポートいたします。
印刷初心者の方も安心してご注文ください。