ZINE・リトルプレス・自費出版・Kindle出版の違いを徹底解説!あなたに合う出版スタイルとは?

ZINE・リトルプレス・自費出版・Kindle出版の違いを徹底解説!あなたに合う出版スタイルとは?

ZINE・リトルプレス・自費出版・Kindle出版の違いを徹底解説!あなたに合う出版スタイルとは?

目次

  1. 自分の本を出したい、そんな夢を叶える4つの方法
  2. 比較表:ZINE vs リトルプレス vs 自費出版 vs Kindle出版
  3. 1.ZINE (ジン)とは
  4. 2.リトルプレスとは
  5. 3.自費出版とは
  6. 4.自費出版 (伝統的でない)とは
  7. 5.Kindle出版とは
  8. まとめ:あなたの「つくりたい」を叶える最適な方法は?
  9. 「本を作ってみたい」。その想い、ぜひSURUKAにご相談ください

自分の本を出したい、そんな夢を叶える4つの方法

「自分の作品を形にして発信したい」と思ったとき、目にするのが「ZINE」「リトルプレス」「自費出版」「Kindle出版」といった言葉。どれも個人で出版できる手段ですが、目的や制作方法には大きな違いがあります。本記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく整理し、あなたの創作活動に最適な出版スタイルを見つけるヒントをお届けします。

比較表:ZINE vs リトルプレス vs 自費出版 vs Kindle出版

項目 1. ZINE (ジン) 2. リトルプレス 3. 自費出版 (伝統的な) 4. Kindle出版 (KDP)
主な形態 小冊子
(コピー本、手製本、リソグラフなど)
小冊子〜書籍
(印刷所利用が多い)
書籍
(並製・上製本などプロ品質)
電子書籍
(+PODによる紙書籍)
制作の主体 個人(または少人数) 個人、小規模チーム、編集プロダクション 作家・個人 個人・専門家・作家
制作の自由度 非常に高い
(形式・内容すべて自由)
高い
(ZINEより「読み物」としての体裁を整える傾向)
高い
(ただし出版社の体裁に合わせる必要あり)
高い
(ただしAmazonの規約内)
印刷・製本 DIY(手作り、コピー機)が中心 DIYもあるが、印刷所利用も多い 印刷所・出版社(プロ品質) POD(プリント・オン・デマンド)
初期費用 低い
(数千円〜)
中程度
(数万〜数十万円)
非常に高い
(数十万〜数百万円)
ほぼゼロ
在庫リスク あり
(刷った分)
あり
(刷った分)
あり
(最もリスクが高い)
なし
(電子書籍・PODのため)
ISBNコード なし(が基本) なし(が多い)、または取得する あり(取得することが多い) 電子書籍: ASIN
紙書籍: 無料ISBNあり
主な販売場所 ZINEフェス、専門店、個人のECサイト、手渡し ZINEフェス、専門店、独立系書店、ECサイト 著者が管理、一部書店(委託) Amazon Kindleストア(全世界)
主な目的 表現
仲間との交流、カルチャー
出版
表現、流通(小規模)
記念品、夢の実現、本格的な書籍化 収益化
印税、世界への発信

1.ZINE (ジン)とは

ZINEの語源は「Magazine (雑誌)」や「Fanzine (ファンジン)」です。ZINEの最大の特徴は、DIY (Do It Yourself) 精神にあります。内容は自由で、ホチキス留めのコピー本、手書きのイラスト集、写真集、エッセイなど、形式にとらわれない非常に個人的な表現が可能です。

コンビニのコピー機や自宅のプリンターで作れるため、低コストで始められます。販売もZINEフェス(前回のご質問の通り)や専門店、手渡しが中心で、作り手と読み手の距離が近いのが魅力です。「本」というより「作品」に近い存在です。

➡️ 関連記事:zine(ジン)とは?初心者でも作れる魅力やおすすめの作り方を解説

2.リトルプレスとは

リトルプレスは、ZINEの自由さを持ちつつも、もう少し「出版物」「読み物」としてのクオリティや流通を意識したものです。印刷所で印刷・製本し、独立系の書店などで委託販売されることも多く、ZINEよりも費用や手間をかけて作られる傾向があります。

➡️ 関連記事:プロが教える製本依頼のポイント:個人でスムーズに進める方法

3.自費出版(伝統的な)とは

「伝統的な自費出版」は、出版社や印刷会社に著者が費用を支払い、本格的な「書籍」を制作する形態です。

書店に並んでいる本と同等のクオリティ(デザイン、校正、印刷、製本)を求めます。その分、初期費用としてまとまった金額(数十万円以上)が必要です。

著者が印刷した部数(例:300部)を買い取るため、在庫リスクをすべて著者が負います。書店への流通も可能ですが、限定的であったり、追加費用がかかることが多いです。個人の記念品(句集、自分史、研究論文など)として利用されることも多いです。

4.自費出版(伝統的でない)とは

「伝統的でない自費出版」とは、主にデジタル技術の進歩によって可能になった、低コスト・低リスクな出版方法を指します。

A. POD (プリント・オン・デマンド) 出版

PODは、「注文受注型」の出版方法です。代表的なところでは、後述のAmazonno Kindle出版のペーパーバック版がこれにあたります。「注文受注型」の流れは、下記の通りです。

  • ◆ 著者があらかじめ原稿データ(本文・表紙)をサービスに登録しておきます。
  • ◆ 読者がネット書店などのサービスで注文します。
  • ◆ 注文が入った時点で、初めて1冊だけ印刷・製本され、読者に直接発送されます。

初期費用がほぼかからず、在庫リスクもゼロです。印刷、決済、発送、顧客対応はすべてプラットフォームが行うため、手間がかからない点も魅力です。代表的なサービスとして、他に「パブファンセルフ (PUBFUN self)」や「∞books (むげんブックス)」があります。

B. 小ロット印刷による自費出版

従来のオフセット印刷(大量印刷向き)ではなく、「オンデマンド印刷機」を用いることで、1部、10部、50部といった非常に少ない小ロット部数で紙の本を印刷・製本することが可能になりました。初期費用を抑えられ、在庫リスクが最小限になる点が強みです。

印刷会社に依頼するため、PODより紙質や印刷品質にこだわることができます。ZINEやリトルプレスで、手作り感を抑えてプロ品質に近づけたい場合にも、よく使われます。

➡️ 参考:「私だけの本」を作ろう:自費出版のいろは

5.Kindle出版 (KDP: Kindle Direct Publishing)とは

Amazonが提供するプラットフォームを利用した、現代的な出版方法です。電子書籍とPOD (プリント・オン・デマンド) 最大の特徴は「電子書籍」として出版できることです。これにより、初期費用ゼロ、在庫リスクゼロを実現しています。

ペーパーバック(紙書籍) Kindle出版では、電子書籍だけでなくペーパーバック(紙書籍)も出版できます。これはPODという仕組みで、注文が入ってから1冊ずつ印刷・発送されるため、著者は在庫を持つ必要がありません。 流通と収益 Amazonという巨大なプラットフォームを通じて、世界中に販売できます。売上に応じてロイヤリティ(印税)が支払われる仕組みです。

まとめ:あなたの「つくりたい」を叶える最適な方法は?

ZINE、リトルプレス、自費出版、Kindle出版は、すべて個人の「つくりたい」という想いを形にする手段ですが、それぞれ目的と手法が大きく異なります。

あなたの「誰に届けたいか」「どのような形で残したいか」「費用をどこまでかけられるか」という目的に合わせて、最適な方法を選ぶことが成功への近道となります。

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