背幅とは?印刷物の製本で知っておきたい基本知識

背幅とは?印刷物の製本で知っておきたい基本知識
はじめに
「背幅」という言葉は、印刷物、特に製本された冊子や本を制作する際に頻繁に耳にする言葉です。
しかし、その意味や重要性を正確に理解している人は多くないかもしれません。
この記事では、印刷のプロが、背幅の意味や、背幅を決める際のポイント、そして背幅と印刷物の品質の関係性について詳しく解説します。
背幅とは何か?
背幅とは、簡単に言うと、本や冊子の背表紙部分の厚さのことです。
ページ数や用紙の厚さによって変化し、この背幅が印刷物の全体の見た目や開閉のしやすさに大きく影響を与えます。
なぜ背幅が重要なのか?
製本方法との関係
背幅は、無線綴じや中綴じなど、どのような製本方法を選ぶかによって大きく変わります。
例えば、無線綴じの場合、糊でページを固めるため、ある程度の背幅が必要です。
SURUKAでは、本文20ページから無線綴じの対応をしています。
表紙デザインとの関係
背表紙にタイトルや著者名を入れる場合、十分な背幅がないと文字がつぶれてしまったり、デザインが損なわれてしまうことがあります。
開閉のしやすさ
背幅が適切でない場合、本が開きにくくなったり、ページが破損しやすくなったりすることがあります。
背幅を決める要素
ページ数
ページ数(用紙枚数)が多いほど、背幅は厚くなります。
用紙の厚み
厚い用紙ほど、背幅は厚くなります。
製本方法
同じページ数であっても、無線綴じ、中綴じなど、製本方法によって仕上がった際の背幅が異なります。
デザイン
背表紙にどのようなデザインを入れるかによっても、必要な背幅が変わります。
背幅の計算方法
背幅の計算は、用いる紙の厚さやページ数によって異なります。一般的に、以下の式で概算することができます。
背幅(mm) ≒ ページ数 × 用紙の厚さ(mm)
ただし、これはあくまで概算であり、実際の背幅は製本方法や用紙の種類によっても変動します。
正確な背幅を知りたい場合は、印刷会社に相談するのがおすすめです。
背幅(つか)自動計算
無線綴じ冊子は製本の特性上背幅(つか)が必要です。
下記自動計算ツールにて大凡の幅が計算いただけます。
背表紙へデザインをご希望される場合は、必ず背幅計算をご利用の後、データ入稿下さいますようお願いいたします。
※ 背幅は製本時の糊のつき具合、選択された表紙の厚み、その他加工等により±0.5ミリ程度の誤差が出る旨、予めご了承下さい。
背表紙タイトルを入れるなら背幅がある程度必要
背表紙にタイトルを入れる場合、文字がつぶれてしまわないように、ある程度の背幅が必要です。
フォントや文字の大きさにもよりますが、タイトルの文字が無理なく読めるようにするには、最低でも5mm程度の厚さが必要でしょう。
特に、文字数が多かったり、デザインが複雑な場合は、より広い背幅が必要になります。
また、背表紙タイトルが、表紙や裏表紙に影響が出ないよう、左右に余裕をもってデザインする必要があります。
背幅の選び方
印刷会社に相談する
印刷会社では、経験豊富なスタッフが、あなたの印刷物に最適な背幅を提案してくれます。
ページ数や用紙の種類、製本方法などから、最適な背幅と見積もりを出してくれます。
📌 無線綴じ冊子の製本を【スタッフのサポート付き】で小ロット印刷ができるSURUKAに依頼する
背幅を決める際の注意点
まとめ
背幅は、印刷物の品質を左右する重要な要素です。適切な背幅を選ぶことで、見栄えがよく、丈夫な印刷物を作成することができます。
印刷物に関することでお悩みの方は、ぜひ横浜の印刷会社の特急印刷サービスSURUKA(スルカ)にご相談ください。
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